2013年1月13日（日）、渋谷公会堂にて映画『しあわせカモン』のライブ付

2013年1月13日（日）、渋谷公会堂にて映画『しあわせカモン』のライブ付きプレミア試写会が開催された寒空の中徹夜で並ぶ方もあり、会場には1800名が結集したこの映画は主題歌「ユキヤナギ」を歌っている松本哲也と母親との波乱に満ちた人生を綴った映画だ

◆映画『しあわせカモン』予告編映像

2009年に全国公開される予定で制作された映画『しあわせカモン』は、父がやくざの組員、母が薬物中毒という環境に生まれ育つ松本哲也の半生を描くもので、2009年に哲也の地元岩手県で試写会が行われ、なんと1万4千人もの動員を記録するも、映画製作会社の経済的事情により、全国公開される事なくお蔵入りとなってしまい全国公開の道が絶たれてしまっていた作品でもある

その後映画『しあわせカモン』は、2011年広島で行われた＜お蔵出し映画祭＞で見事グランプリを獲得、無事2012年1月26日より全国公開されることとなったまた映画のモデルになっている松本哲也も、今回の全国公開をきっかけに、10年ぶりに1月23日再メジャーデビューシングル「ユキヤナギ」をリリースし、シーンに復帰する

映画上映中には、壮絶な人生を送ってきた美しくもはかない親子愛に、会場からはすすり鳴く声があちこちから聞こえてくる上映後、松本哲也のライブがスタート「本当に嬉しい母に感謝します」と3曲を熱唱した

舞台挨拶には主演の鈴木砂羽、哲也役を演じた石垣佑磨、中村大哉監督が登壇し、鈴木砂羽は「特別な思いのある映画で、一度は上映を諦めていたけど、こんな日が迎えられて、本当に嬉しい」と語った石垣佑磨は「今日は母親が見に来ているのですが、お母さんありがとうと言いたい」と、この日を迎えることができたことを感謝した

映画『しあわせカモン』は1月26日より公開、松本哲也再メジャーシングル「ユキヤナギ」は1月23日に発売となる
脳の血管が詰まったり、破れたりする脳卒中への理解を深める公開講座が１４日、横浜市戸塚区の戸塚公会堂で開かれた脳卒中を患い、左半身が不自由ながらもジャズトランペット奏者として演奏を続ける佐藤哲夫さん（６１）＝同市磯子区在住＝が講演「脳卒中の兆候を見逃さないで」と訴えた

　一命を取り留めても、重い後遺症が残ることがある脳卒中に関する情報共有や医療連携を進める「横浜脳卒中・リハ連携研究会」の主催で約５０人が聴講した

　ジャズバンドで活躍し、世界的なジャズ祭でも演奏した佐藤さんが脳卒中で倒れたのは２０００年９月急に左手足が動かなくなったが、兆候はあったという「血圧が高めで、頭痛がしたり、ちょっとした物につまずいたりしたもっと早く気づき受診していたらと思う」と打ち明けた

　半年近くのリハビリは「非常に不安でつらかった」支えになったのはトランペット主治医から「残された能力で生きていきましょうできることは何でもやるように」と諭され、マウスピースを吹くことから始めた最初は音が出ず、トランペットを持つことすらできなかったそれでもライブハウスでの演奏を夢見てリハビリを重ねると、「不思議と力が湧いてきた」と振り返る

　今では長時間の演奏はできないが、力強い音色を奏でるまでに回復したこの日も「聖者の行進」などを演奏し、会場からは手拍子が起きた「うれしかった時間はかかるが、後ろを向かず、新しい自分をつくるつもりで楽しむことが大切」と呼び掛けた

　講座では脳卒中治療に取り組む医師が「片側の手足が動かない、言葉が出ないなどの症状があったら、脳卒中を疑い、早期に病院へ」と強調塩分を取り過ぎず、血圧に注意することの重要性も指摘された

◆映画『しあわせカモン』予告編映像