ュージカル「ラ・マンチャの男」が上演1400回を迎えた時、高麗屋

ミュージカル「ラ・マンチャの男」が上演1400回を迎えた時、高麗屋さんからポストカードのセットをいただいた蛇足で申し訳ないが、高麗屋松本幸四郎丈の屋号である

ドン・キホーテの物語をモチーフに、幸四郎丈自身が筆を取った素描などを印刷したものなのだが、ひとつひとつの線から洋画の基本を学んだことがよく分かる、それは見事な出来だった素人離れ、玄人はだし、とはこのことか、と素直に感服したものである

高麗屋さんが「玄人はだし」なのは、絵画だけではない歌もうたえる文章も書ける何かの折に、句集をいただいたこともあるそのすべてが見事に「素人離れ」したものであったつまりは、「基礎教養が高い」のである

幸四郎丈の芝居を理解・鑑賞するために、もっとも重要なキーワードが、この「基礎教養の高さ」ではないか、と思っているそれも、あまりそれを強調しすぎることもなく、隠し味的に使っている時こそ、幸四郎丈の魅力が現れる、と個人的には思っている

好例が今月、新橋演舞場の夜の部で上演されている「仮名手本忠臣蔵」の「七段目」ではないか幸四郎丈が演じているのは、史実では大石内蔵助として知られる大星由良之助「七段目」での役柄は、「実は主君の敵討ちを成就させるために、あれこれ画策しているのだけど、それを表に出さず、遊びにうつつを抜かしているように見せかけている重役」である

一力茶屋に逗留している由良之助は放蕩三昧に見せかけて、一子・主税と内密の連絡をしているのだが、その放蕩ぶりから「高い教養」がうかがい知れる三味線をつま弾くふりをする場面、主税が思わず口走った「かたき」という言葉をごまかすために、謡「八島」の一節を口にする場面、一瞬見せる芸が見事に堂に入ったものなのだ

現代でもいるでしょう、育ちがいい、しかも教養のある会社の幹部でゴルフからカラオケ、文学美術に通じているけど、それをひけらかさない「さあ、どうぞ」と言われて「いやいや私なんぞは」と前に出たら、実は他のだれもが適わない、そんな人がまさにそういう雰囲気が、三味線を弾く形ひとつ、謡をうたうひと声から、にじみ出てくる

これはもう、俳優としての実力、というよりも、普段の修練で身に着けた人間としての力、としか言いようがないいくら芝居の勉強、研究だけをしていても、身につかないものなのであるそういう「人間力」をさりげなく、すんなりと提示できるところが、松本幸四郎、という俳優の懐の深さなのであり、凡百の俳優がまねできない所なのだ

まあ、物事には裏と表があるもので、「基礎教養が高い」ことがマイナスに働くこともある様々な事象に対して見識があり、知識もあるものだから、ついつい役作りに凝りすぎてしまうきらいも、高麗屋さんにはあるすんなりさっぱり、いつも通りやると、体の奥底にある「基礎教養」が輝いて見えるのに、考えて工夫をしすぎることで、その輝きが鈍る、ということもあるのである

今月の演舞場は、市川團十郎丈の休演もあり、いつも以上に高麗屋さんは大忙しだ御年70歳さすがに、あまり肩に力を入れすぎない芝居をしていらっしゃる逆に言えば、だからこそ、「基礎教養」がにじみ出る

人間万事塞翁が馬、というべきか禍福は糾える縄のごとし、というべきかいつもにもまして幸四郎丈の魅力が分かる「七段目」となっているのだ「人間の大きさ」が自然に出てくる役、と言えば「金閣寺」の大膳や「関扉」の関兵衛も得意大ベテランをつかまえて失礼な言い方かもしれないが、やっぱりこの人、只者ではない、のである素人離れ、玄人はだし、とはこのことか、と素直に感服したものであるgucci 財布 レディース素人離れ、玄人はだし、とはこのことか、と素直に感服したものであるgucci 財布 レディース素人離れ、玄人はだし、とはこのことか、と素直に感服したものであるルイヴィトン バッグ 通販